出典:SLAM DUNK 新装再編版 井上雄彦/集英社
今回、僕 ネム蔵が白倉栄一さんの著書「仕事が早い人が大切にしていること」という書籍と出会ったのは、娘のナロス(長女)が紹介してくれたからです。実は僕、ネム蔵はACP「人生会議」の普及啓発活動がしたくて、3か月前に片道クルマで40分かかる病院から、自宅から片道チャリンコで10分の病院に勤め始めました。見た目はベテランナースですが、実は超不器用な新人おやじナースなんです。
新しい環境に慣れるのが苦手で、今も悩んでいます。「仕事ができない!」と大きな声では言えないけれど、本当に不器用なんです。笑顔で挨拶していますし、会話もほかの人から見れば、そつなくこなしているように見えるかもしれません。でも実際には、新しい職場にいること自体が非常に緊張感が高く、新天地で3か月経っても、仕事から帰るとバタンキューということが多々あります。
白倉さんの著書との出会い
そんな中、長女のナロスが紹介してくれたのが白倉さんの「仕事が早い人が大切にしていること」です。白倉さん自身も障害を負い、仕事のやり方を見直す必要がありました。その過程で、働きやすい環境を作るための具体的な方法を見つけ出しました。
講演依頼.com 白倉栄一さんのプロフィールより
エピソード1: メンタルヘルスの重要性
白倉さんは障害を負った後、自分を装うことをやめ、正直に自分の弱さを認めることの大切さを学びました。僕も同じように、精神的な限界を迎えたときから、自分を装うことをやめ、不器用な自分を受け入れるようになりました。職場での緊張感を減らすために、家族と正直に話すようになりました。どうでもいいことは話せるのに、「言いたいけれど言えない」ドラマの主人公とはいきませんが、大事な人に大事な話をするってハードルが高いから、大事な話ミドル級・ライト級から話してみてはいかがでしょうか?もしかすると、なにも変わっていないのに肩の荷が少し楽になるかもしれません。
エピソード2: タスクの優先順位付け
白倉さんは、効率的に仕事を進めるためにタスクの優先順位付けを大切にしています。彼は、自分が一番エネルギーを持っている時間帯に最も重要なタスクを行うようにしています。僕も、新しい職場での仕事を効率よくこなすために、タスクの優先順位を見直しました。病棟看護師なのですべてを自身の効率を優先するにとはできませんが、それでも実際に予定を立てて、仕事を行いタスクが顧客(患者さん)へのサービスを落とすことなく効率的に行えたか振り返ります。
僕自身が看護学生を担当させていただくと必ず伝えさせてもらっている言葉があります。
「失敗は、振り返ると学びになる」
前の職場で尊敬する上司が、失敗してしょんぼりしている僕にかけてくれた言葉です。しょんぼりしてても仕方ない。次、同じことがあったときに同じ失敗をしないために、振り返って失敗しない方法を探します。
出典:SLAM DUNK 新装再編版 井上雄彦/集英社
エピソード3: 継続的な学習と改善
白倉さんは、障害を持ちながらも常に学び続け、自分を改善することを大切にしました。僕も同じように、自己成長のために、ACPiece研修会やエンドオブライフ協会、公認心理師受験の際にお世話になったプロロゴス、多くの仲間に支えていただきながら学び続けています。
イラスト提供 杉野画伯
働きやすい環境づくりの具体的な方法
白倉さんが提案する働きやすい環境づくりの具体的な方法についても触れていきます。
コミュニケーションの強化
白倉さんは、職場でのコミュニケーションを強化することが重要だと述べています。定期的なミーティングやフィードバックセッションを設け、チーム全体で情報を共有しやすくすることで、働きやすい環境を作り出しています。
僕も、新しい職場では「笑顔」・「あいさつ」・「深呼吸」、新人として大事したいことを毎日実践しています。環境に慣れるのにも時間がかかる不器用な僕ですが、問題点や改善点を共有するよう努めています。
フレキシブルな働き方の導入
白倉さんは、自分の障害経験を踏まえ、フレキシブルな働き方を導入することの重要性を強調しています。例えば、リモートワークの導入やフレックスタイム制度の活用などです。これにより、従業員は自分のペースで働けるようになり、ストレスが軽減されます。僕の働く看護の職場ではシフト制でなかなか難しい部分ではありますが、自身の能力が発揮できる環境を考えることは、自分と仕事の付き合い方を見つけるきっかけになるかもしれません。
イラスト提供 杉野画伯
ストレス管理とメンタルヘルスケア
白倉さんは、働きやすい環境を作るために、ストレス管理とメンタルヘルスケアの重要性を強調しています。彼は、定期的な休息やリラクゼーション方法を取り入れることで、心身の健康を維持することを提案しています。僕も、リラックスする時間を意識的に作り、メンタルヘルスケアに努めています。
「他人と過去は変えれない。変えれるのは自分と今」
世の中の原理原則、当たり前なこと、でも、言葉はわかっていても実際にはなかなか割り切れなくて苦しくなることがありました。休みの日でも仕事の人間関係のことを考えて全く笑顔になれないときもありました。最近毎日練習しているのは「自分にできることと、できないことを分ける」常にこの二つに分類して、自分が変えることができないことは考えない。自分にできることだけに集中するようにしています。例えばイライラしている人がそばにいたとき、ストレスを感じてしまうことがあります。でも、その方のイライラが自分ではどうすることもできないのであるなら、その場を少し離れる。これが一番です。その場を離れられないときは、自分の目の前のことに集中する。または、別のものに意識を注ぐ、僕はスマホの待ち受けを自分の笑顔の写真にしています。気持ち悪く思われるかもしれませんが、「今、この笑顔できているかな?」とにかく、相手ではなく自分自身にフォーカスをあてるようにしています。
この辺りは「アンガーマネジメント」など検索してもらうと、諸先輩方の具体的な方法がたくさん出てきます。いろんな方法を試して自分に合うものを見つけていく、自分の取り扱い説明書作りみたいに楽しめるといいですね。
以前の僕もそうだったように、仕事が終わった後も、休日の日にもとにかく仕事のこと、多くは職場環境が気になってしまうときも同じです。「職場環境のことを悩んで、出勤したときに状況が変わるなら全力で悩んでいけばよいのですが、ほとんどの場合、悩んでもなにも解決しません。この時も、「今、自分にできることは何か?」を考えます。
何を食べましょうか?
イラスト提供 杉野画伯
せっかくの大切な時間、何をしましょうか?
自分が楽しいと思えることをします。僕が住んでいるところは山が近くにあるので、3時間あれば僕は山に行きます。そんな時間がない時は、家の外に出ます。少し体を動かします。
雨が降っていたら、傘をさして長靴を履いて公園の散歩も悪くないですよ。傘にあたる雨粒の音、水たまりいつもはと違いよけずに進める。ちょっとした非日常はおすすめです。
自分に合う気分転換の方法をおこなっても全く心が晴れやかにならない、朝起きた時気分が沈んでつらい、などの悩みがある場合は専門医へ相談するタイミングです。
うつ病で無い場合は、ストレス解消のアドバイスなどもらえますし、万が一うつ病の場合でも早めに対処ができれば薬や治療期間が短く済むそうです。
病院へ行くというのは抵抗があるかもしれませんが、あなたの心の健康を保つための一つの手段と思っていただけると幸いです。
風邪など体調が崩れたときには、病院を受診するのに、心が疲れたときに精神科などにかかるのが非常にハードルが高く感じるかと思います。でも、「自分の人生と病院にかかること」どっちが大事か考えてみましょ。
今の自分が、あなたにとって大事な人だとしたら、その大事な人が心が疲れてしまっている時、どうしてあげたいですか?
自分のことを一番大事にできるのも自分なんです。
出典:SLAM DUNK 新装再編版 井上雄彦/集英社
娘たちとの関係と支え合い
一番左の長女ナロス、早いもので大学生
「学生生活をおくる娘たちの学びの期間を応援したい」僕の人生における大きなライフワークです。娘を支えている部分と娘に支えられている部分を感じさせてもらいました。具体的に今自分にできることにフォーカスをあてられるようになったこちらの書籍の紹介をさせていただきました。少し、メンタルヘルス大盛りですが、僕と同じく不器用さを感じている方のなにかヒントになれば幸いです。
ナロスありがとね。
まとめ
白倉栄一さんの著書「仕事が早い人が大切にしていること」は、仕事の効率を高めるための具体的な方法とマインドセットを提供してくれます。この本を通じて、白倉さんの視点の向け方や、僕自身の忘れかけていたものを思い出させてもらえた1冊でした。もしよければ、こちらの書籍を手に取り何か感じていただければ幸いです。
コメント
コメント一覧 (2件)
盛りだくさんの内容でした。ネム蔵さんが多く学ばれてきたことを垣間見ることが出来ます。
仕事が早い人が大切にしていること
チェックしてみます☆
はまの様
ブログを読んでいただき、コメントまでいただきありがとうございます。
「がけっぷち」のネム蔵です。振り返り学びに変えて精進してまいります。ごっつぁんです。
凄まじい猛暑となっています。はまの様もご自愛なさってくださいね。
ネム蔵