「終活セミナー」と「いのちの授業」に参加させていただきました

2024年9月4日:愛知県西尾市での「大人の教養講座」終活セミナーと「いのちの授業」に参加して

2024年9月4日、愛知県西尾市主催の【大人の教養講座】における終活セミナー、そしてその後に開催されたACPiece研修会の仲間の勤め先での『いのちの授業』、この2つの研修に参加しました。どちらの研修もエンドオブライフ・ケア協会の千田さんが講師を務めてくださいました。

終活セミナー:「最後まで自分らしく生きるために」

終活セミナーのテーマは「最後まで自分らしく生きるために」。千田さんご自身の経験から、ALS(※筋萎縮性側索硬化症)を患われたお父様とのかかわりや看取り、そしてその後の千田さん自身の歩みについての実体験を交えて語られました。

このセミナーでは、普段あまり口にしない思考や感情について、隣に座った方と語り合う時間もあり、自分自身の中にある「大切な人に伝えたいメッセージ」を明確にしていくプロセスが印象的でした。心の奥深くにある想いを、言葉にしてみることで、新たな気づきを得られる場となりました。

※ALS(筋萎縮性側索硬化症)は、身体を動かすための神経系(運動ニューロン)が変性する病気です。変性というのは、神経細胞あるいは神経細胞から出て来る神経線維が徐々に壊れていってしまう状態をいい、そうすると神経の命令が伝わらなくなって筋肉がだんだん縮み、力がなくなります。しかもALSは進行性の病気で、今のところ原因が分かっていないため、有効な治療法がほとんどない予後不良の疾患と考えられています。

日本ALS協会HPより(2024.9.19)https://alsjapan.org/how_to_cure-summary/

いのちの授業:笑顔になるための方法

午後に参加した「いのちの授業」では、大人だけでなく小学校低学年くらいの子供たちも元気に参加していました。この授業では、イライラや苦しみを言葉にし、その感情の原因を考えることで、それでも笑顔になれる方法を見つけていくという内容でした。

「どうしたら苦しくても笑顔になれるのか?」、「自分を認め、ここに居ていいと感じるにはどうしたらいいのか?」、こうしたテーマに取り組む時間を持つことができました。授業が終わる頃には、心に暖かさが広がり、参加者同士で笑顔を交わしながら西尾市を後にしました。

自分と向き合う時間

「いのちの授業」では、学校に行けない男子生徒とその家族のエピソードを描いた動画が紹介され、その中で男子生徒が母親に「僕なんて生まなければよかったじゃないか」と問いかけるシーンがありました。このシーンに、ネム蔵自身も30年以上前に同じ言葉を母親にぶつけたことを思い出しました。

その言葉を口にした時から、時折「ひどいことを言ってしまった」と後悔し続けていましたが、数日後、母親に手紙を書き、その時の謝罪と感謝を伝えさせてもらいました。過去の自分と向き合い、今の自分を見つめ直す機会となった、特別な一日でした。


このように、1日で生きることについて深く考えさせられる2つの研修に参加できたことに感謝しています。自分自身の生き方を振り返り、大切な人に何を伝えたいのかを改めて考える貴重な経験となりました。

このような研修をしてくださった千田さんはじめ、エンドオブライフ・ケア協会東海圏の皆さん、西尾市役所の方々、そしてこの機会をくれたACPiece研修会の仲間に感謝です。

エンドオブライフ・ケア協会「いのちの授業」に関しては下記のサイトをご覧ください☟

https://endoflifecare.or.jp/pages/okproject

イラスト提供:杉野画伯

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この記事を書いた人

看護師の仕事をしてきました。「家族を大事に、ACP:人生会議を世の中のスタンダードにする」という夢を見つけました。失敗しながらも、まずは「ACP:人生会議」を知ってもらうための活動をしています。

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