2024年10月のACPiece研修会に参加して
今回、私は研修プログラムの一つの講義と、グループワークのサブファシリテーターを担当させていただきました。
反復と沈黙
今回担当した講義は「反復と沈黙」というものでした。ACP「人生会議」に限らず、コミュニケーション基本のスキルとして活用していただきたいのが「反復」と「沈黙」です。
反復とは、「相手の言いたい言葉(感情)を返す」ことです。「反復」はオウム返しではないということです。オウム返しとは、相手の言葉をそのまま機械的に繰り返すことを指します。相手の気持ちを考えながら、表情や言葉のトーンも合わせて「反復」します。それが共感につながります。
「沈黙」とは、相手の心が整うのを待つことです。人は、大切なことを話すときに、エネルギーと時間を必要とします。沈黙、すなわち間を置かないと、言いかけた想いが、言い出せなくなってしまいます。我々は、相手の沈黙が怖くて、待つことができず、励ましたり、勇気づける言葉を伝えたくなってしまいますが、ぐっとこらえて待つことで、相手は自分の想いを出しやすくなります。
研修会の一番最初のロールプレイが「反復と沈黙」の練習になります。ACPeice研修会を1日参加させていただくと1日「反復と沈黙」の練習ができます。
ロールプレイと心理的安全
研修会に参加された方々には、1日を通してロールプレイを体験してもらいます。本人役、聞き役(本人の思いを聞く役)、その他、家族役や医師役などがあります。それぞれの役柄になり切って、人生の語りを聞きながら支援する練習の場を経験していただきます。
「間違いなんてないから、今日は女優になり切って、俳優になり切って~」
「大丈夫、迷う気持ちを経験できるばだから、悩んでもいい」
そんな言葉が1日の中で何度も聞こえてきます。
そうした雰囲気の中で、僕もグループのファシリテーションを3度させてもらいました。おなじグループでメインファシリテーターのヒラコさん、仕事が終わり駆け付けサポートに入ってくれた石ちゃんもいる中で参加者の方にロールプレイをしてもらえました。参加された方も役になり切り、揺れる気持ちを感じながら「万が一」の医療選択を疑似体験していただけたと感じました。僕自身、ぎこちない部分はあったと思いますが、過緊張にならず1日の研修に参加できました。そして、初めてzoomの画面共有(スライド画面を参加者にみてもらう操作)ができました。ミリ単位ですが、少しずつできることが増えてきました。これからも、参加しながら学ばせていただいていきます。
ACPiece研修会の魅力
ACPiece研修会はZOOMを利用して行われるため、わざわざ遠方に行く必要がなく、全国の方とACP「人生会議」を学ぶことができます。そして何よりも、無料で繰り返し参加することができるんです。世話人の大城さんや西川先生をはじめ、ACP「人生会議」の書籍を執筆されている先生方が開催してくださる研修です。
もしよろしければ、次回のACPiece研修会でご一緒できることをネム蔵は楽しみにしております。
ACPiece研修会のホームページはこちら☟
https://plaza.umin.ac.jp/~acp-piece/piece.html
次回12月21日開催予定です!!